「遺留分」・・そう、あなたは遺言なんか気にしない!最低限、もらうモノはもらう主義!でも、兄弟姉妹までは干渉しない。ちょっとシャイなヤツ。でも怒らせると怖い。
「遺留分」・・あなたは絶対なの??
「絶対と言えば、う~ん、絶対かな。みんなオレのことを気にしてる。いや、恐れているかな。」
でもね・・どうしても勝てないというか、苦手なヤツがいるんだなぁ。これが。
え~、それは相続財産自体を減らそうとした生前贈与のこと??
はははは。いくら生前贈与しても相続人なら10年は追いかけてやりますよ!
相続人以外の寄付?
逃がすもんか!1年は追求してやりますよ!
えっ、まさか・・「相続廃除」?
確かにね。「相続廃除」さんね。でも、「廃除」さんを使おうとしたら、なかなか、たいへんみたいですよ。実現するの。
実はね。答えはね・・家族の愛。愛情。
これ出されると困るんだよな。
「法定相続分」の兄貴も言ってた。家族の愛、愛情の類いには気をつけろって。
オレたち「遺留分」仲間も、「法定相続分」の兄貴も、法律で定められてるんだけど、
相続人みんなが一斉に「みんなで決める!」って、そっぽ向かれたら、使わなきゃ使わなくてもい~やてことになってしまうんだよな。遺留分も相続分も。
あ~あった、あった!
確か、2年前だったかな。民法さんの段取りで、法定相続分では4分の1もらえるはずだったんよ。
当然、「法定」と言うくらいだから、4分の1は当てにするじゃない。
万が一ですよ、なにかあったときのために、「遺留分」さんの力を期待してたの。そのときは財産の8分の1を期待してた。
8分の1は最低でも、もらえるものだと思ってた。
そしたら、そこの家族はちょっと他と違ってて、家族内の雰囲気がものすごくい~の。
姉:「弟に協力するわ!幼い頃から常に一緒だった。これからも姉弟で力合わせて生きていかなきゃ!実家の墓守も、残されたお母さんのこともある。借金も無いみたいだし。弟に実家を任せるわ!私のところ、お金にそんなに困ってないから、気持ちだけの10分の1だけでもいいわ。」だって言う始末。
挙げ句の果てには、生前に「遺留分」さん、さようならだって。まあ、ご丁寧に家庭裁判所まで申し立てに来る始末。「相続放棄」さんにはこんな生前の離れ業はできないでしょうけど。さらに遺言書まで書いて、どれだけ完璧なの?!
みんながそれでいいと言うもんだから、「法定相続分」さんも、我々「遺留分」仲間も、完無視されるわけ!
まあ、なかなか無いケースだと思うけど、家族内で生前にしっかり話し合って、相続ベクトルをある程度決めることができれば、案外どうにでもなるかもね。
くわばら、くわばら・・。