私、田舎に住んで困ってませんので!

このまま何もしないとどうなるでしょう!を共に考える

認知症って <1> 徘徊?

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15年前でしょうか・・。これ私自身の実話です。

 

私がまだバリバリ?の訪販営業マンだったとき。

 

「電話や訪問だけではダメだ!ポスティングするぞ!」

 

チラシを折り封筒に一枚一枚入れる。

 

後輩社員と一緒に車に乗り込み、さあ出発!時は午前1時ごろ。

 

真っ暗。し~~ん。

 

車のドア、ガチャ!静かに閉める。小声で

「●●(後輩君)はここの棟にポスティングして!俺はこっちに入れる。」

 

「終わったらここに集合な!」

 

コクン、後輩君うなずく。午前1時。し~~ん。

 

「よいしょ。さ、行くか!」

 

てくてくてく、足早に歩く・・。真っ暗。集合団地のステンレス製の集合郵便受けを蛍光灯の明かりがぼんやり照らしている。この団地・・昭和だなぁ~。

 

 ん・・?

 

「えっ!? 誰? 玄関の柱の陰からオレのこと見ている??

 見てるよね!?じっと見てる・・?うそ、うそ、うそ。」

一旦、下を向き、現実か夢か息をゆっくり吐き、もう一度前を向く。確認する。

 

 「いや、絶対見てる・・・。オレのこと?

 後ろを見ても誰も居ない。オレを見ているんだ。

 ウソ?見間違いだよね。今、午前1時・・だよね。

 おばあちゃん・・。普通、この時間、外にいないよね。

 しかも、柱から片身だけ出して、オレをじっと見てる・・。」

 

やべ~、走る、走る、死ぬ気で逃げる。後輩君のところまで。

 

「おい、おい、おい。ちょっと。ちょっと。はぁ、はぁ、はぁ。」

 

「なんですか?先輩!まだ終わってないすっよ。どうしたんすか??」

 

「ポスティングやめて、こっちに来てくれん??」

 

「はぁ・・。」

沈黙・・さっきいた場所まで二人でゆっくりと行く。

 

げっげっ!・・

居た。まだ居た。

玄関の大きな柱の陰に片身出して立っている。ぼ~っとして。目はうつろ・・。

 

血の気がす~っと引いていく。

「おまえ、あそこにお婆さん・・見えね~か??」指をさす。

 

「はっ・・はいっ、見、見えます・・。」

 

二人ですので、一人のときより気が大きくなってます。

「近くまで行って、本当の人間か、それとも・・、一緒に確認してみよう。」

 

ジリ・・ジリ・・ジリ・・。

 

老婆が、ぼ~っと立っている。

どうやら本物の人間のようだ。

 

「先輩、あの方、徘徊してるんじゃないですか?おそらく・・。」

 

「徘徊か・・。なら納得できるけど・・。」

 

当時は、違う意味でほっとしてしまいました。その時は見てしまった!という思いだけが心を占めていましたので。今思えば語りかけしたり、どこかに連絡するべきだったと反省しています。

 

「あれから、あの方はどうなったんだろう・・。だれか面倒みてくれたんだろうか・・。ご家族の方は・・。」色々と思いめぐらすようになりました。だからと言って、私ごときに何ができたのだろうとも・・。

 

認知症・・

 

以前にも言いましたが、今後認知症の方が大幅に増える可能性が高いらしいです。

 

「最近、物忘れが多くなってきたなぁ。」という方、いらっしゃいませんか?

ちょっと思い当たる節が・・。私、  かな・・(>_<)

 

ただ、調べると「認知症」と「物忘れ」は違うらしいのです。

「物忘れ」は老化現象。「認知症」は脳の病気らしいです。

 

それでは、

認知症」と「物忘れ」の違いは何でしょうか?

どうなんでしょうかね?