それでは、相続でもめないためにはどうすればいいのでしょうか?
一例としてあげさせていただきます。ご参考ください。
相続診断協会の『知識編テキスト』には以下のように記載されていました。
「「お金の勘定」と「気持ちの感情」を整えてあげることがポイントです。」
と!
「お金の勘定」と「気持ちの感情」・・です!
(1)エンディングノート
法的な拘束力はないですが、自由に書くことができます。
例えば、家族への思いや延命治療希望など。
実は、相続診断協会では、この「エンディングノート」を推奨しております。
「エンディング」という名前が、ちょっと・・と思われるかもしれません。
ただ、これは●●前の「遺書」ではございません。
確かに、「遺言書」のように法的な拘束力はないです。しかしながら、意外と子供さんというのは、親御さんが亡くなられた際に、この「エンディングノート」に書かれた内容に従われる方が一定数いらっしゃるそうです。
ですから、「遺言書」が書けないくらいなら、せめて「エンディングノート」をお書きになられませんか、ということだと思います。これがあると「遺言書」も書きやすくなるかもしれませんね。
最近、書店でも「エンディングノート」をよく見かけます。
書店で販売されているのは、けっこう厚いです。
(2)遺言
よく耳にしますよね!
財産引継ぎとか法的効力が生じる大切なものです。
遺留分(法律上保障された一定割合の相続財産)に配慮して、役割に応じた遺産分割を記載するものです。
そこで、遺産を分けた”理由”を残して、もめない遺言書を作成します。
それが、「付言事項」というものです・・
・何を大切に生きてきたか
・何を守って生きていってほしいか
を記載し、文言として残します。
(3)「お金の勘定」と「気持ちの感情」
法定相続分どおりに均等に実際は分けれない・・
だからこそ「愛情は同じ」という言葉で「気持ちの感情」を整えます
。
「お兄ちゃんには1000万、弟くんには500万、残しますね。」
「えっ?500万少ない・・」
「お兄ちゃんのほうが可愛いとうことじゃないんだよ!
親から見たら兄弟でも”役割”がちがうの!二人の”愛情”は同じなの!」
ということでしょう。
つまり、もめるもとは相続に関する家族間の認識の違いかもしれませんね。
そして、突然だからこそ、皆、「えっ!」と面喰いますので、事前に家族間で話し合っておかれて、大体の方向性を示しておかれることが肝要かと思います。
確かに理想論かもしれません。なかなか難しいことだとも思います。
「そんなことしたら、うちは逆にもめるかなぁ。」
ただ、皆さん、なにも手を打たない方のほうこそ、もめているようです・・。
例え家族間とはいえ、第三者がいた方が、話し合いしやすいと思われませんか。
声の大きい人が言うことが、全て正しいというわけではありませんよ・・。